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向こうもこちらに気が付き、青い長髪の女性が銃を向けてきた━━引き金を引こうとした瞬間、女性を青い長髪の男性が引きとめ、こちらには手振りで戦闘の意志がないことを伝えてくる━━私は警戒しながら、一行を見送った
「なにやってるんだフロイライン
みんな集まってるぞ」
「あ、すみません
アンノウンを見かけたんで……自称敵では無いアンノウン」
「構う事は無い
さっさとタワーを……なんだアレは」
途中声色を変える大尉━━私は気になり、階段を駆け降りる
「来るな少尉!
敵に新兵器だ!」
言われるが速いか、一回のフロアには20mm程の鉄鋼弾が降り注いだ
数人の同志達が巻き込まれ、断末魔が響き渡る
「大尉!」
私は、被弾したと思われる大尉に駆け寄った
「大したことは無い……
しかし……どうしたものかな
敵は、おおよそ5mの武装した新型ブラスト・ウォーカー……いや違うな
ブラスト・ウォーカーというには大きすぎるし、腰部にブースター・ユニットらしき物がついていた」
「退きましょう大尉
裏手から撒きます」
損耗の状況から私は、そう判断し裏手へと急ぐ
しかし敵は、そう優しくしてくれるわけがなかった━━後ろに響いた鈍く重い音━━私は咄嗟に振り返る
そこには直径1m程の手榴弾が転がっていた
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