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私は大尉を担いで走った 伏せるよりは懸命な判断だったと思う━━あの大きさで起爆されれば建物自体が危ういから しかし大尉は大柄私は小柄━━当然上手く走る事も出来ず、何よりも私は読み違えた━━通常の手榴弾はピンを抜いてから起爆まで4秒かかるが━━その手榴弾は僅か2.5秒で起爆した 耳をつんざく爆音が響き渡り、鉄片が私達を襲う そんな中、大尉は私に担がれたまま暴れ始めた 私はバランスを崩し、転んでしまう 大尉はそんな私に覆いかぶさった どれ位立っただろうか 私は全く動かなくなった大尉を退けた━━ 「出来れば弔いたいですが……そんな事やったら憑き殺されそうですね」 大尉のドッグタグを取り、出入り口に進む私━━周りには同志達の亡骸 「私以外は……全滅か ……私ひとりでもこなして見せますからね? みんなを無駄死ににするわけにはいかない!」 外を伺う様に鏡で見渡す━━GRFは大尉の言っていた新型のブラスト・ウォーカー一機とよく見る旧式のブラスト・ウォーカー三機ほどで防衛網を作り、歩兵たちがこちらに向かってきていた どうやら死体の確認をするつもりらしい
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