そのもの

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バカみたいに自分と比べた 「今日から同じ学校だから一緒に行きなさい?信夜君は道、知らないだろうし。優梨の一個下だから5年よ」 一個下… て事は11歳って事!? 見た目メッチャ高校生じゃん!! 改めてビックリした。 「優梨、遅刻すんぞ。」 姉とも関わらず呼び捨てで呼んだ信夜 「アンタねぇ一応私おねぇちゃんなんだけど」 少し胸を張り威張った すると信夜は ふーん とだけ言って私の先を歩いてく うざっ まぁ関係ない事だったのかな? 「遅いんだけど…早くしてくんない?」 考えながら歩いていた私に比べ信夜は少し先の方でこっちを向いて待ってる 「信夜がはやいんだって!」 小走りをして信夜のそばに行った 隣に行くと再び歩き出したがさっきよりペースが遅くなってる まさかとは思うけど…私が早いって言ったから遅くしてるのかな? そう思うと顔が自然とにやけちゃう 次第にどんどんランドセルを背負った小学生が見えてきた。 みんな笑って友達にあいさつをしてる でも…私はそんな友達なんかいない いつでも一人 そんな私でも相手してくれる人はいるけど 「うっす!」 「はよっ♪」 背後から肩を叩かれ振り向くとそこには私に唯一しゃべってくる 東山晴海と西城悠人 「おはよ」 いつもと同じように返す挨拶 悠人はサッカークラブに入って暇があればサッカーばっかりやってる 晴海は前に一度私に憧れてるって言ってたような気がする。 そして一番覚えているのは なんでも誘いを断って友達の輪とやらをはずされ、いじめられた時に悠人がかばってくれたとゆうか…まぁ守ってくれた時 あれはたしか… 5年のクラス替えをして、なれてきた時だから 夏ぐらいか 急に呼び出された私は何事もなくただその場所に向かったんだ そしてリーダーらしき人を中心にして合計で5人だったかな。 私はその5人の奴らに囲まれて色々言われた 『神木さんのお母さんって男たらしなんでしょ?だから神木さんも男ばっかり相手してるんだよね!!やっぱりそうゆうのって遺伝するのね』 真ん中の奴が言った 遺伝? 男たらし? そんなの私に言わないでよ 私はそんなんじゃない あんな奴と一緒にすんな。 心の中ではそう思っていた でも冷静になって考えると ここで何か言い返したところでおさまる事なのかなって だから黙っていた でも黙っているとさすがの小学生 何も考えず、調子にのってさらに言ってきた
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