光炎の犬、闇焔の戌

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「うにゃ~」 人里から一番近い森に入って少し行った所で僕、ラルク・サイレンは店を構えてる 「ふふっ 可愛いです」 今日はお店の定休日で閻魔様の四季映姫様と一緒に僕の部屋にいて、映姫様に撫でられてます 気持ちいぃ…… 「アナタは……」 急に映姫様の手が頭から離れた 「うにゃ? あ、ザイニーさん おしさしぶりです」 振り向いた所に僕を幻想郷に飛ばしてくれたザイニー・フォートンさん 「ラルク君? 日本語がおかしいですよ?」 映姫様はそう言ってまた僕の頭を撫でる 「微笑ましいな だが、四季映姫 少し席を外してくれ」 ザイニーさんがそう言うと映姫様は渋々部屋から出た 「映姫様を追い出して 何の話をするの?」 僕は少しむすっとしながら言う 正直映姫様を部屋から出した意味が分からない 今更隠し立てすることもないじゃん 「いや 此方が見られると困るだけだ 目を瞑れ」 僕はザイニーさんの言ったとおり目を瞑ると、頭にザイニーさんの手が置かれた すると、何かを抜き取られるような感覚に襲われる 「もういいぞ コレばっかりは 遠隔でどうこうできる モノではないんだ 今行ったのは 遠隔で行うと 人格に干渉してしまうからな」 「なんか気持ち悪い……」 「少しすれば良くなる じゃあな」 ザイニーさんはそう言うと消えた
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