始まりは笑顔で…

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「昨日名前は名乗ったから、単刀直入に言う。」 「なんだ?」 「我が軍に加入しよう!」 ここからまるでセールスマンのように軽快なトークを始めるゼイス。 「…と言うわけで、君にもかなりメリットは高い!それに…」 「……――――」 柊は考えているようだった。ゼイスは言葉を切ると、剣に手をやり、ゆっくりと構えた。 「―!!」 一瞬で柊は飛び退き銃に手をやる。強力な殺気を感じた為だ。 「やはりかなり実力はあるな。」 ゼイスは手をどけると笑った。力を計る為だけに殺気を放ったのだ。 「あんたこそ…強いな。」 「俺は肩書きだけの弱々しい隊長さ。」 「そうそう寝坊はするし…。」 いきなりその会話を遮ったのはクリス。 「仕事はサボるし…」 更にアイも便乗する。 「こんな馬鹿な事を本気でするもんね。」 笑いながら蒼龍も乗っかった。 「ハハハ、そうそう…て、言い過ぎだろう!?もっと俺を庇え!!」 その言葉に一同は笑った。怒った本人さえも釣られて笑う。 「分かった、良いだろう。軍に加入する。」 柊もまた、優しい顔で仲間になる事を承諾した。
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