始まりは笑顔で…

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そこにいたのは賞金首のゲールと一度ゼイスが勧誘した、あの黒髪の青年だった。 「とどめだ」 ゲールは槍を水平に構えた。 「くっ…こんな雑魚に…」 彼は血まみれで膝を着いていた。どうやら手痛い一手を貰っていて動け無いようだ。そこに槍が彼目掛けて振り下ろされた。 ガン!! しかしそれは曲を描いた長刀に弾かれていた。 「爆ぜろ!バーン!!」 尚且つゲールに魔法が放たれると、それにゲールは体勢を崩した。 「大丈夫かい?」 「大丈夫?」 ゼイスと蒼龍は同時に彼に声をかける。 「余計な事をするな…」 「ん?まあ好きでやってる事だから気にするな。」 「そうですよ」 それに苛立ったのか、彼は手を差し出していたゼイスの手を弾いた。 「どけっ、こいつは俺が殺る!」 ゼイスはそれに対して回答せずに回復をアイに命じた。 「はにゃー!」 そこにはいきなり埴輪も登場。 「誰?」 蒼龍はそう言った。 「ん、力を貸してくれるのか?」 ゼイスはそう聞くと… 「はにゃ~!」 やる気があるようだ…。 「く…、勝手に話しやがって…てめえら今度は楽しませてくれるんだろうな!!」 ゲールそう吐いた。 「楽しむ暇は無い」 蒼龍は戦闘体勢に入る。 「面白くない奴だ」 ゲールはつまらなさそうに吐いた。 「面白くないのはお前だ…」 柊も答えた。 「まあまあ、あちらはやる気だし、気引き締めて行きますか。話しても無駄みたいだしな!」 ゼイスはそう言うと、彼等の戦いは始まった。
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