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中学3年5月 雨が降っているせいか じめじめとしていて、小さな音も響く教室。 「・・・が~、・・・となる。」 先生の声を所々拾う耳。 窓際の一番後ろにいる私は、机に肘をついてボーっと外を眺める。 窓に映る人を一人一人見て行くと、一人分空間が空いてる席で目が止まった。 頬杖をしながら、実際のその席へ目をやる。 ・・・今日も来ないのかな。 ここに来るより、楽しい事があるんだね。 私が会えるのはここしかないのに。
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