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明らかに寝てただろう声と、顔で、気だるそうに歩いて自分の席に座る。 ・・・・・来た。 緩む頬を、両手で戻すように動かした。 「・・・矢吹。今頃登校か? 後で生活指導室にこい。」 うなだれて座っていた姿勢を戻して、机に伏せながら、小さく 「だりっ・・・」と呟いた。 また寝るんだ・・・・。 と思いつつも、さっきまで空いていた席が埋まってるだけで 嬉しくなる。 滅多にその席の空間が埋まる事はないから。
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