Aー002 始まりは唐突に

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ピーンポーーン…… 家中に響くインターホンの音。 自室にいた和真の耳にも届いていた。 カーテンで太陽の光を遮断した窓に恐る恐る近付く。 昨日の夜のように、 緊張と不安が和真の心拍数を急激に上げる。 ソッとバレないよう窓の端から外を覗く。 玄関前の門に人が立っている。 黒いサングラスに、 頭髪が茶髪のセミロング、 そして黒いスーツを着ている。 ただのチャラ男やホストにしか見えない。 和真は玄関へ向かい、 鍵を解除してドアを開ける。 「おッ? よォ~」 アキト?が軽く手を挙げて和真に挨拶した。
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