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学校の支度を済ませ部屋を出る。
「今日は授業に間に合いそう。」
上機嫌でトントンと階段を降りる。
バサッ
突如部屋から何かが落ちた音が聞こえた。
疑問に思い階段を引き戻すため向きを変えようとした。
そこへリビングからお母さんの声が届く。
「まみ!早くしないとご飯が冷めるでしょ!」
「わかってるよ、今行くー」
何が落ちた音なのか気になったが、仕方なく私はお母さんの待つリビングへと向かった。
それからしばらくお母さんの小言を聞くことになった。
「まみ、今日で20歳になったんだから朝くらいすぐに起きなさい。それから…」
「行ってきます!」
お母さんの小言から逃げるように家を出た。
「あ、まみ!それから隣に…」
お母さんが最後に何か叫んでたみたいだったけどなんだろ。
まぁいっか。
私の通っている大学は家から徒歩15分の距離にある。
もう1年以上通っているこの道に最近は飽き飽きしている。
そんないつもと同じ道を歩いていると突然後ろから声を掛けられた。
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