日常

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「すいません、道を伺いたいのですが」 いきなり声を掛けられたので、一瞬肩がビクッとする。 心臓は息が苦しくなる程大きな音で脈打っている。 実は私、人と接することが苦手。 恐る恐る後ろを振り返る。 すると、そこには顔の整った男の人が立っていた。 い…イケメンすぎる。 素早く視線を下に向けうつ向く。 「すいません、鈴蘭大学に行きたいのですが、ご存知でしょうか。」 ご存知も何も私の通っている大学だよ。 心の中で独り呟く。 「あ…あのご存知でしょうか?」 再び問いかける男の人にコクりと頷く。 「もしよろしければ案内してもらえませんか。」 「す、すいません!私急いでいるので失礼します!」 ぺこりとお辞儀をし来た道を引き返す。 そして普段通う道とは別の少し遠回りする道で学校へと向かった。 「あぁ~私ヘタレ過ぎる… あの人無事に大学に行けるかなぁ…」 そんなことをぶつぶつ呟きながら学校へと向かった。
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