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遠回りをしたため今日も遅刻。
誕生日だというのについていない。
いや、イケメンとの出会いはついているのか。
そんなことをぼんやり考えながら、ため息を吐く。
すると隣の席の堺 由美(さかい ゆみ)が話し掛けてきた。
彼女は私とは対照的で明るくさばさばした女の子。
初めて会った当初はすごい苦手だったけど、今では仲の良い友達。
「ね、まみ!明日って確か誕生日だったよね?」
「ゆみ…私の誕生日は今日だよ。」
「あれ?ごめん!今日だったか!」
「うん、それでどうしたの?」
「う~ん。誕生日パーティーしようと思ったんだけど今日だっかぁ…
今日は私の都合が悪いんだよね…」
「私は明日でも構わないよ。」
「本当!?じゃあ明日学校終わったらまみの家に行くね!」
返事をしようとした時、先生の声が私たちに向かって発せられた。
「えーそこの席の二人私語を止めなさい。」
先生に注意されたので、私は由美に首を縦に振って先ほどの返事を返した。
そして再び考えごとの世界へと戻っていった。
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