日常

4/5
前へ
/10ページ
次へ
遠回りをしたため今日も遅刻。 誕生日だというのについていない。 いや、イケメンとの出会いはついているのか。 そんなことをぼんやり考えながら、ため息を吐く。 すると隣の席の堺 由美(さかい ゆみ)が話し掛けてきた。 彼女は私とは対照的で明るくさばさばした女の子。 初めて会った当初はすごい苦手だったけど、今では仲の良い友達。 「ね、まみ!明日って確か誕生日だったよね?」 「ゆみ…私の誕生日は今日だよ。」 「あれ?ごめん!今日だったか!」 「うん、それでどうしたの?」 「う~ん。誕生日パーティーしようと思ったんだけど今日だっかぁ… 今日は私の都合が悪いんだよね…」 「私は明日でも構わないよ。」 「本当!?じゃあ明日学校終わったらまみの家に行くね!」 返事をしようとした時、先生の声が私たちに向かって発せられた。 「えーそこの席の二人私語を止めなさい。」 先生に注意されたので、私は由美に首を縦に振って先ほどの返事を返した。 そして再び考えごとの世界へと戻っていった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加