《中編》

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舞ちゃんのその言葉に、 私の心が一瞬ゆらいだ。 また明日から1人ぼっちの日々が始まることに対しての、 覚悟の心。 私も、ホントは毎日来たい。 「はは……」 でも、甘えちゃいけないんだ。 「それはさすがに無理だよ、舞ちゃん」 だって、わたしには待つべき家族が…… お父さんと、お母さんがいる。 「……また、いつかくるから……ね?」 だから私は、そう言って彼女の頭をなでた。 ……外に出ると、 暗闇のなかポツポツと立つ電灯が 当たりを寂しく照らしていた。
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