栄光の魔術師

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「皆さん、お待たせいたしました。最後に登場するのは……」 ここは某テレビ局の収録スタジオ。今はゴールデンタイムの特別番組である『日本最高のマジックショー』の収録中である。 私はセットの裏にスタンバイし、司会者に呼び込まれるのを待っていた。 「……栄光の魔術師と呼ばれるこの方。KAZUYA-」 司会者の声がスタジオに響くと、盛大な拍手が起きた。 生放送ではないがスタジオ内にはゲストの芸能人が数人と、一般のお客さんが数十人いる。 皆が私の登場を待っている。
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