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「ねえ、待ってよー」
「待ってと言われて待つバカはいない!」
「弥生の意地悪ー。アホー」
◇◆◇
「ん……」
夢か。懐かしい記憶を思い出したものだ。生まれ育った町へ帰る途中だからだろうか。その景色を鮮明に思い出した。
あれは小学生の時だっただろう。俺と幼なじみの女の子とで、近所を散歩、いや冒険と言った方がいいな。兎も角、冒険をしている途中で、俺が一人先に行った時の事だろう。
いやはや、本当に懐かしい。電車の外で流れていく風景も見知った風景になってきたし、そろそろ到着する。青春時代を思い出すのも結構だが、降りる準備をしなければ。
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