1日目

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電話の内容は、「今すぐ事務所に来い」とのこと。殺し屋にだって事務所はある。表向きは普通の事務所だ。 最近やけに忙しいな。年末だからか? ぶつぶつと心の中で呟きながら事務所へと向かった。 「リーダー、わざわざ呼び出すなんてどうしたんですか?」 「あぁ、斗真(トウマ)。来たか。いや、今回は今までの中で一番大変な依頼だからな。下手に動いてもらったら困るから呼び出したんだ。」 そんな依頼を俺に任せないでほしい。 「そうですか。で、内容は?」 「姫倉グループの末っ子の姫倉結羅を殺せとのことだ。」 そう言って、写真と依頼書を見せてきた。写真の少女は紛れもなく、昨日見かけた少女であり、同じクラスの姫倉結羅だった。 なんでそんな奴が殺されるんだ? 普通に気さくで優しく嫌われるような奴じゃないことは、誰が見ても一目瞭然のことなのに。  
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