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彼はいつも吊革に捕まって
ずっと窓のほうを眺めている
そして、
いつも私は彼の隣の吊革に掴まっている
こんなに近いのに…
毎日いるのに…
彼は気づかない
私の存在に
私の気持ちに…
私の視線にー…。
気づいてほしい
そう願った
でも、彼の左薬指には…
高級そうな
金色に輝くリング…
それをみるたび
悲しくなった
つらくなった
もぅ諦めよう
そう思ってた
でも…、
あることで…私たちの関係が…
出来始めた。
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