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そうおもうと体が異様に敏感になっていた
彼が…痴漢なら全然…
怖くない。
ギュッと吊革を掴む力を強くする
怖くないし
逆に彼なら全然いい
そうおもうのに
体はガタガタと震える
「…ぅ…」
頬になにかが伝う
なんで…目があつい…
鼻も…つーんって
喉からなにかがかんじた
とそのとき
「お前…!なにしてる!」
「ひぃっ!」
え…!?
私は隣の彼をみる
彼の片腕が私のお尻にいた腕を掴んでいた
…!彼じゃない…!?
口元を抑え
私を触っていた真後ろの人をみる
えげつない顔で
手が汚い中年のオヤジ
私。あんな汚い手を…彼だと…!
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