へその緒

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男「明日18歳の誕生日だ」 友「おおマジか。そういやお前はまだへその緒切らないのか?」 男「18歳になったら良いって」 友「じゃあ明日切るのか。普通生まれた時に切るぜ」 男「俺はその時に間違えてち〇こ切られちゃって……」 友「痛え! ひどい話だな!」 男「まあ母さんの申し訳ない気持ちがへその緒から伝わったから良いんだけどな」 友「へー、便利じゃん」 男「俺からも送れるしね」 友「携帯かよ」 男「母さんがよく食うから食事も要らないし」 友「2人分食ってんのか。大変だな」 男「でもやっぱ欠点はあるんだよね」 友「何だよ」 男「いくらへその緒と言っても長さに限界はあるわけじゃん?」 友「あーなるほど」 男「こないだも俺が彼女とホテル行っていよいよって時に」 友「おいまて、アソコないのに何をするんだ」 男「急に強く引っ張られて退場だよ」 友「お前の母さん力強いな」 男「いや車」 友「うわ」 男「そのまま街中を引きずられながらドライブだよ」 友「西部劇みたいだ」 男「へそが取れるかと思った」 友「取れた方が良いじゃん……」 男「あ、ちょっと待って」 友「?」 男「うん、うん。分かった」 友「どした?1人でいきなり。あ、もしかしてお母さんからか?」 男「うん」 友「なんだって?」 男「間違えて今へその緒切っちゃったって」 友「へぇ、……ってええ!」
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