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『では、もう必要ないと?』
『ああ。争いこそが秩序。』
『いや!争いが秩序ではない!しかし、もはや過程を観察する段階はとうに過ぎている。』
『ではあなたはこの先に何をみすえる?』
『真理!』
『真理。そこにあるのは果てしない混沌のみ!』
『では存在意義は?』
『“無”だ!我々もまた人と同じ。』
『いえ。“無”ではなく“愛”がすべて!』
『“愛”の根本は自己防衛。自己愛だ!つまり、他の存在との共存は不可能!故に争い!』
『いや、愛はもっと偉大!自我を持つモノの全ての行動理由。』
『私達は退かせてもらう』
『なら皆で退こう』
『私達は残ろう。混沌により真理を突き詰める』
『人もまたそれぞれが一つの存在。それは許されぬ事。』
『共存は皆無。』
『ならせめて皆で退こう』
『それがいい。私達も退かせてもらう。』
『それは許されぬ!人も一つの存在に変わりはない!』
『なぜそこまでこだわる?ただ在るべき所へ戻るだけ。』
『すでに一つの存在を見捨てる気か?』
『見捨てるのではない。戻るだけ。』
『…在るべき所へ』
『在るべき所へ!』
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