触れてはならぬ者

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柊『ハインさん。名くらい名乗らせてあげて下さい。彼が何かする気なら名を名乗るはずないでしょう?』 どこからともなく聞こえる警戒音。 壁の僅かな穴からともっくに向けられた銃口はその数ざっと10。 ハイン等のテロをことごとく潰してきたグランドアース。 彼らにとってはまさに天敵。 そのリーダーとなれば当然の仕打ちである。 ハ『失礼。……グランドアースのリーダーが家に来るとは夢にも思わなかったモノで…どうぞ続けて下さい。』 …ガチャ…ガチャ…ガチャ ハインが静かに左の手を上げると銃口もまた静かに頭を下げた。 と『…私はグランドアースのリーダーをやっているともっくと言います。以後お見知り置きを。』 ハ『なるほど。ともっくさん。アナタがわざわざ名を名乗り私の所に来ると言う事は…柊君。私を説得する事に相当自信があるみたいだね。』 柊『……ハインさん。今までいくつの、またどのカリポストに接触しました?』 ハ『柊君。ホントに君は失礼な人だ。質問をしているのは私だよ。それに私がそんな事言うと思ってるのかな?』
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