触れてはならぬ者

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と『………』 ハ『………』 と『…アイツは』 ー増田9歳の夏休みー 『ダメ!!いい加減にしなさい!』 『いいじゃん!帰ったらやるから!』 『ダメ!アンタは絶対やらないから!いいからさっさとやりなさい!』 『………』 『慎吾!早く行こうよ!』 『ほらっ!みんな迎えに来ちゃったし…いいでしょ!』 『みんなにはお母さんから断っておくから。いい?ちゃんとやっておきなさいよ!?』 …ガチャ 増田9歳の夏休み。 彼の住む美岡町では町興しを兼ねて、例年よりも大掛かりな祭を開催していた。 増田の母親はかなりのスパルタ教育で、夏休みも残りわずか。宿題を終えていない増田は部屋から出させてもらえずにいた。 『……こんな親の所に生まれてこなければ良かった…』 ~一時間後~ …ガチャ 『慎吾?おやつ…!!!…慎吾!?』 しかし相手はあの増田。母親の言う事を素直に聞くたまでもなく…二階の自分の部屋からまんまと抜け出し、祭に向かっていった。
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