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ーお帰りなさいませご主人様ー
光輝の家の門の前に立つと、向かって左の門の前に人が映し出された。
増『光輝…相変わらずすげー家住んでるな。』
増田が驚くのも無理はなく、光輝の家は超高級住宅であった。
敷地面積は6000坪。
門には最新式のセキュリティーシステムも設置されているのだ。
光『ただいま。』
光輝がダルそうに挨拶をすると、門が音もなく独りでに開かれていった。
光『行こう。』
増『…あ、ああ。』
門から家の玄関まではおおよそ100メートル。
その途中、両脇には名前はわからないがやたら香りの強い花が綺麗に植えられていた。
光『…俺この花の匂い嫌いなんだ。』
増『………俺も。』
家の玄関の前に付くちょっと前に光輝は大声を張り上げる。
光『さっさと開けろ!』
すると例の如く玄関の前に人の姿が映し出されるが…
『お帰りなさいませご主…』
光『いいから開けろ!』
ネズミ一匹通さない最新式セキュリティーシステムも、光輝の前では仕事をさせてもらえないのであった。
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