触れてはならぬ者

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柊「確かにカリポストは全てのカテゴリーだ。 しかしそれは幾つもの小さなカテゴリー達が成り立って初めて成り立つモノ。 私達は地球に生まれ落ち、その情報をカリポストへと持ち帰る。古より繰り返し行われてきたサイクルだ。 しかしそれがなくなればカリポストはどう先に進む?また12のカリポストで戦争を始めるか? カリポストも含めた知能ある全ての生命は全能を求める。 争いで勝ちとった真理など……孤独だ。」 ハ「………私はアナタ方と今更討論などするつもりはない。混沌の中にこそ真理があるという私達の意見は変わりはしない。 私はただ増田の情報が欲しかっただけだ。」 と「今の増田は記憶を取り戻した訳ではありません。 改めて自身の立場を認識し前に進もうとしている。 アナタが増田個人に対して興味を持ったのは何故です? 大、小のカテゴリーを話しているあなたが、あなたの言う所のたかだか個人に興味を持った。 理由はなんにせよ、それだけで存在意義があると私は思います。」 ハ「…………黄、赤、青、あなた方オレンジ……そして」 柊「…」 と「…」 ハ「………ゴールド。これが私達が接触したカリポストだ。」
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