触れてはならぬ者

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ユ「…ゴールド!?だってゴールドはシルバー以外のカリポストとは…」 ハ「ユキさん…でしたっけ?」 ユ「はい。」 ハ「アナタの言う通りです。ゴールドとシルバーは他のカリポストをまるで家畜の様に考えています。いなきゃ困るが、利用する以外何の感情も持ち合わせていない。」 ユ「ではどうやって!?」 ハ「フッ…そのままですよ。私は彼等の家畜になりました。」 ユ「え!?」 柊「…もしかして」 ハ「ええ。結びましたよ彼等と。」 ユ「結んだ?何をです?」 柊「ッ………」 ハ「“輪廻破棄の条約”」 と「そういう事でしたか…」 ユ「柊支部長!輪廻破棄の条約って!?」 柊「………」 ハ「私から説明しましょう。“輪廻破棄の条約”とは…人は地球に生まれ、やがて身体が朽ちてカリポストに戻る。そこまではご存知ですね?」 ユ「…はい。」 ハ「カリポストに戻りしばらくすると人はまた地球に生まれ落ちる。それを何度も何度も繰り返していく。」 ユ「輪廻転生…」
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