触れてはならぬ者

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ユ「…アナタはただの独裁者です」 ハ「……」 柊「…ハインさん」 ハ「…はい?」 柊「輪廻破棄の条約を解除する方法を知っていますか?」 ハ「……いいえ。仮にあったとしても私達には関係のない話しですが」 柊「本当にそうですか?」 ハ「…ええ」 柊「アナタ方黒は人類を亡き者にするのが望みでしたよね?」 ハ「そうですね」 柊「でもこのままいくと少なくともゴールドとシルバーは残ってしまいますよ?」 ハ「…致し方ありませんね」 柊「もし輪廻破棄の条約を解除出来たらアナタ方の希望通りになる可能性が高くなるのでは?」 ハ「……それで?」 柊「輪廻破棄の条約を解除する方法……それは契約を交わした伝承者の死です。つまり今回はゴールドの伝承者とアナタの死によって契約は解除されます。」 ハ「…………」 柊「ただし一つだけ条件があります…」 ハ「……」 柊「互いが互いを殺さなくてはならない。つまりゴールドはアナタにアナタはゴールドに殺されなければならない」 ハ「…死んだ後は?」 柊「死んだ後は……魂ごと消えてなくなります」
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