触れてはならぬ者

35/39
前へ
/96ページ
次へ
柊「ええ。間違いありません…何故ならこの時も黒とゴールドは輪廻破棄の条約を交わしていたからです」 ハ「……」 と「確かにそれは聞いた事がありますね。じゃあ黒死病はゴールドによって故意に作られた病気だったのですか?」 柊「ええ。あの時代、ゴールドと黒は今とは違い友好関係にありました。友好関係を築けていた理由…単純に力が均衡していたからです」 ユ「お互い迂闊には手を出せない状態だったわけですね」 柊「そう。友好条約を結ぶ事でお互いに牽制しあっていたわけです。しかし輪廻破棄の条約を結んだ事で事態は一転します」 と「あの時は確かゴールドが黒と輪廻破棄の条約を結んだんでしたよね?」 柊「そう。つまり今回とは真逆の状態でした」 ユ「支部長…なぜゴールドは輪廻破棄の条約を?」 柊「ゴールドはどちらかというと自分達カリポストを崇高なカリポストだと信じてる者が多い。歴代の伝承者ももちろん。戦争や病気、飢えや貧困。あの時代は特にひどかった。それで人間事態に嫌気が差したんじゃないかな?あくまで俺の推測だけど」
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加