触れてはならぬ者

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ハ「それでなぜゴールドは黒死病を?」 柊「ええ…これもあくまでも推測ですが、人間に嫌気がさして輪廻破棄の条約を結んだ後、ゴールドは考えを変えたんです。だったら人間をゴールドだけにすればいいんじゃないか?って。それで黒の伝承者を殺すのと最大勢力である黒を減らすのにあたり黒死病をバラまいた。」 ハ「なるほど……確かに面白い推理だ。しかし推測にしか過ぎない」 柊「ええ。しかし私には自信があります。何故ならゴールドが今最も勢力を拡大しているからです。輪廻破棄の条約には一つ条件がありました」 ユ「…互いに殺し合う」 柊「そう。つまりあの時お互いが殺しあっているのです。ゴールドはわかりますが黒の伝承者がゴールドの伝承者を殺す理由がありますか?黒にとってはゴールドは邪魔な存在。輪廻破棄の条約を破棄するなど考えもしなかったはず…つまり無理やりかそそのかされたか…いずれにしてもゴールドの何かしろの思惑がなければ有り得ない事です」 ユ「ん?じゃあゴールドは黒の伝承者を無理やりかそそのかして、ゴールドの伝承者を殺させて…黒死病をまいた…」 柊「そうです」
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