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僕はまだ布団の中にいる。 春眠暁を覚えずとはよくいったもので、 まったく、こんなに気持ち良いのならずっと寝ていたいものだ。 そんな、堕落した人間のようなことを考えながら、もう一度寝ようとしていた。 いわゆる、二度寝というやつだ。 そして、意識が遠退いていった、 その時、 バンッ という音と共に部屋のドアが開いた。 続いて、 トットットッ という、軽やかな足音が、僕のベッドに近付いてくる。 そして、ベッドの前でその音が止まったかと思うと、 「おりゃっ」 という掛け声と共に、体に衝撃が走った。
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