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更に、それは僕の体の上で飛び跳ね、衝撃を与え続ける。 「ぐへっ」 とおかしな声が洩れる。 僕の意識は一瞬で覚醒した。 そして、ガバッと起き上がり、その物体を捕まえた。 「捕まえたぞ、翔太!いい加減にしろよ、このやろう……」 「おい、離せよ英斗にぃ!」 「離すかよ!人が気持ちよく寝てるってのに、こんなことしやがって!」 「母さんに頼まれたんだよ!いいから離せ!」 「だからってこんな――」 僕が文句を言おうとすると、 「英斗、翔太を放してあげて」 と、声が聞こえた。
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