Ⅰ ストーカー

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まずは自己紹介をしようか。 僕は南雲静紫、高校2年生で自分で言うのもアレだけど結構モテる。 とか言わないよ、嫌われるじゃん。主に可哀想な男子に、プッ。 で、今それで困っていることがある。 この綺麗な顔のお陰で僕は犯罪者に追跡調査をされている。 簡潔に言いますとアレですね、ストーカー。 最初は家が近いんだろうなあ、なんて客観的に考えてたんだけど、友達に聞いたところ何処へ行くにも後ろに居るらしい。 その友達の話はまた後程。 「また、か」 最近は、というか今からそのストーカーを気にすることにした。 なんでかと言うと、ストーカーの彼女はとつもなく美少女だった。 友達曰わく、神無月氷柱、同じ学年だかクラスは違うらしい。 僕は二組だが彼女は四組で髪は僕好みの腰まである長い黒髪で前髪はピンで止めている。 で、何故後ろに彼女がいるのがわかるかというと、彼女は僕をストーカーする時スキップする。 まるで職業体験の時に懐いた女の子が横をニコニコ笑ってついてきてるみたいだ。プッ。 「~♪」 鼻歌まで歌っちゃう程僕の後ろが好きか、なんなら下の世話もしてくれない?プッ、嘘だよ。 .
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