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とりあえず彼女の頭を撫でてみれば腕に力を入れられた。
なにこの状態、どこぞのバカップルだよ。
さて、これからどう動いて果物ナイフを処理して少年誌を買おうか。
足で蹴ってしまえば果物ナイフは遠くに飛んでくが、彼女がもし違う凶器をもっていれば殺されないという保証はどこにも無い。
「………静紫くん…」
「なに?」
「…………今日はね、お、お泊まり、に、来たの」
今日はね?
あの、日本語的におかしいと思うんだけど。
その言い方だと今日以外のイツカに僕が氷柱ちゃんとナニカをしてることになるじゃないか。
いや、待て待て、その前にお泊まりって……。
展開が早すぎる、氷柱ちゃんの脳内では一体どこまで進んでるんだ。
「……だ、ダメかな?………ダメだよね、ごめ、なさ……ぅ、……うっ…せ、じ……ご、め…なさ………もぅ、来なぃ…から」
いや、一度も来たことないだろ?
妄想少女氷柱。
後々彼女はストーカーではなく、監視をしてたと言う。
こんな出会いが僕の全てを変えおかしな、そして滑稽な物語が幕を開けた。
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