2.星待

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「私、一ヶ月くらい、進路の事も、病気の事も、全然、考えて、なかったんだよ。  ずっと、ゆーちゃんの、事ばかり、考えてて……」 繋いだ手に力がこもっていた。 はるねぇの右手が、ゆっくりと俺の浴衣の端を握った。 「この前の、あの日から、ね。感触が、まだ、残ってるんだよ。……すごく、幸せな、感触」 「私、ほんと、駄目な、おねーちゃん、だから。 それだけで、もう、ゆーちゃんが、誰よりも、かっこよく、見えちゃうし、一緒にいると、ドキドキするし……。 夕御飯もね、ゆーちゃんが、好きなの、ばっかり、作りたく、なっちゃうし……。 これじゃ、いけないって、いつも、思ってて……。でも、どうにも、ならなくて……」
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