2.星待

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「ゆーちゃん。……私ね、私、」 その決定的な、今までを切り離す言葉は、音にならず、聞こえることはなかった。 それでも、音のないその言葉が、その意思が、その感情が、判った気がして。 その言葉に返したい、強い感情があって。 繋いだ手を離し、両手を、はるねぇの両肩に添えた。
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