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僕の部屋でクレイシアと会議?を開いた
「早く外に出てくださいます?」
「む、無理だよぅ…」
女の姿で外に出るのはとても抵抗がある
僕のメンタルパワー(?)では全然達成できそうにない
「外に出ないと始まりませんわ!! 早く来てくださいまし」
「無理ぃぃ~…」
首を大袈裟に横に振る
何故だか知らないけどクレイシアの頬が紅くなった気がした
気のせいかな?
「と、とにかく外に出ますわよ!! 出たくないのでしたら…異世界宝の力を使いますですわ」
そう言って手を上にかざすクレイシア
芋虫だからあまり解りづらいけど
「え!? 何で異世界宝使うの!? えぇ~!?」
クレイシアが何か唱えだす
僕はテーブルの下に隠れる
意味ないだろうけど
「▲■★◆■▲◎★…」
「風のレジェンディオ!!!!」
瞬間、部屋に風が…
というかミニ台風が…
僕を襲う
「うわわわわああぁぁぁぁ!?」
ミニ台風は僕の体を中心に閉じ込めると、玄関の方へ向かっていく
「ヤメテえええぇェェェ~~」
必死に体を動かそうとする
ミニ台風なのに以外と強くて身動きが全然とれなかった
「無駄ですわ! 大人しく外へ出てもらいますわよ」
横でふわふわ浮いてるクレイシアが僕に一言
勿論抵抗できる訳はなく、玄関を抜け家の門も抜け、台風は消えていった
諦めず、家のドアノブを回してみるけど何故か鍵がかかっていた
「何で?…」
「風のレジェンディオはとても万能ですわ」
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