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清々しい風が毎日欠かすことのなく吹き続ける秋の沙月町
風は朝窓を開けると必ず部屋中を清めてくれる
さらには部屋だけでなくその部屋にいる人の心も一緒に清めてくれる
風が全ての命の源と言うことができるほど、沙月町の風は気持ちがよい
沙月高校に通う一年生の『霞真緒』という男子
ショートボブで顔立ちや名前が女っぽいので、時々茶化されているけど、自分の外見にコンプレックスは感じていない
成績は普通
運動も普通と
外見以外はほとんど普通
そんな僕は秋のこの風がとても好きだった
毎朝欠かさず窓を開け、風を全身に浴びていた
それが朝の楽しみであり、自分の日課の一つだった
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