お買い物

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うーん…。 紗耶ちゃんを待ってる間何していましょうか…。 女性向け衣料品店の前だけあって周りは女性ばかり。 ヘタにキョロキョロして警備員さんとか呼ばれたら困るんで目のやり場もありません。 本でも持ってくればよかったですね…。 ??「あらっ?あんた秋人?」 なんかよく見知った声が聞こえたような…。 とりあえず声のした方を振り返ると… 秋人「げっ!何でここに…」 ??「あんた久しぶりに会ったお母様に「げっ!」は無いでしょうよ」 そう。今俺の目の前に立っているオバサンは俺の母さんの鈴蘭明美(すずらんあけみ)さん。 オバサンとは言いましたけど、不老ですか?ってくらい若く見えると思います。 本人曰わくですが今でも1人で駅前を歩いてると知らない男性に声を掛けられるらしいです。 いわゆるナンパってやつですかね。 まあ、ホントかどうか分からないとこですけど。 秋人「で、母さんは何でこんなとこにいるわけ?」 母「ま、買い物かしらね」 秋人「なんで買い物するのにわざわざ県外のデパートまで来るんだよ!?」 母「んー。そうね、暇だったからかしら?」 いや、聞かれても分からないし…。 にしても、暇つぶしのためにわざわざ県境またいで買い物なんて…。 謎ですね…。 母「それでアンタは調子はどう?1人暮らし大変じゃない?」 秋人「うん。今のとこはね」 こうして心配してくれてるあたりいい母親なんだと思います。 秋人「ただ、1つ変わったことがあって…」 とりあえず紗耶ちゃんのことは話しときました。 仕送りの値上げなどなど相談したいことはけっこうありましたから。 母「ふーん…。アンタも大変ね。ま、とりあえず承ったわ。それじゃ、アンタも頑張んなさい」 こうして母さんと別れました。 なんだかんだでいい暇つぶしになったと思います。
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