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~プロローグ?~
大きな鉄製の扉の前で、男は打ち拉がれていた。
部屋は暗く、壊れかけの照明で辛うじて照らされている扉のディスプレイには、
[終了]
、の二文字が浮き出ていた。
男はディスプレイに拳を叩きつけ、一言、
「こんな、はずじゃなかったんだ、こんな……こんな事になるなんて」
扉が開けるブザー音が、男の耳には悪魔の笑い声のようにも聞こえた。
男が部屋を出てからも、ブザーはなりつづけた、
照明が落ち、扉が閉まっても、
ずっと…
ずっと……
ずっと………
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