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~いつもの放課後~
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---さい
--なさい
「起きなさい、神崎君」
-ガタン-
椅子を蹴飛ばし、僕は勢い良く飛び起きた。
「はいっ!!」
「私の授業が、子守唄にでも聞こえてるのかしら?」
担任の嫌味を聞き流しながら僕は答えた。
「えっ…あっと…はい?」
「あなたは、説教もまともに聞けないの」
「えぇ、まぁ」
「とにかく、居眠りは校則違反です。後で指導室にくるように」
「はい、わかりました」
(指導室。かぁ~、今日は用事があるんだけどなぁ)
そんな、僕の心の声は先生に聞こえるわけもなく、授業は終わってしまった。
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