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「…………………いっ、一億円!!」
一通り読み終えた後、僕はその金額に驚いた。
でも、直ぐに僕は思った。
(おいおい、たちの悪いチェーンメールか?さすがに、日給一億円はすぐバレるだろ)
そのメールを特に気に掛けるわけでもなく、僕はケータイをかまっていた。
けど、先生は現れなかった。
1時間、
2時間、
3時間、
それだけ待って来ないから、僕は帰ることにした。
(ここまで待った僕を褒めてくれ)
なんて思いながら。
そして、僕は扉をしっかりと閉め、指導室を足早に立ち去った。
重大な事に気付かないまま………
指導室にずっと先生がいたことをしらずに、
それも、先程まで僕を叱っていた面影など微塵も残らないほどに………、
ズタズタに引き裂かれた先生の死体に気付かないまま………、
今思い返すと、
この時からすでに、勤務は始まっていたのかもしれない。
あの、悪夢のような勤務は………
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