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「おっ、なになにぃ~。そんなとこでイチャイチャしちゃって。羨ましいねぇ~」
「そんなんじゃねぇよ」
「そんなんじゃないし」
急に投げ掛けられた言葉に、過剰に反応してしまった僕達は同時に言い訳をしていた。
「2人は言い訳のタイミングが合うほど、息がピッタリと。2人の仲はそこまで進展中ですか」
「与一!!茶化すなよ」
少しキレ気味に僕が言うと、与一は軽く受け流しながら謝ってきた。
「はいはい、謝りますよ。すいませんでした」
「お前、全く感情こもってないぞ」
「なんか棒読み」
いつの間にか、泣いていた絢子も笑っていて、その場の雰囲気は和やかになった。
そんな時、与一が喋りだした。
「で、なんでこんなところで話してたんだ」
さっきまでの、能天気さはまるで無くいつになく与一の顔は真剣だった。
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