プロローグ

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 ライブでは俺達が出せる全てを観客にぶつけた。音楽に魂が乗って伝わってくれると……一体感が生まれる。  時間にして約3時間のライブ。この瞬間だけだが、皆の心が1つになれた気がする。  アンコールまで頂いて本当に嬉しかった。最後までだれる事も無く、大成功の形で収める事が出来たのだ。 「いよっしゃぁ!! 最高のステージだったぜ。我ながら良い出来だった。流石俺!」 「まぁ、普段は褒めないけど……まぁまぁだったな」  ライブも大成功に終わり、満足な俺達。今日はこれでスケジュールおしまい。これから打ち上げに行くことになった。  行き先は勿論、長年御用達の俺達のたまり場。安くて美味しい昔からある喫茶店だ。 「何食べようかなぁ~ナポリタンにカルボナーラも捨て難い……ってあわわわわわ!」  茶髪が1番興奮して……はしゃぎ回っている。しまいには転ぶし25歳にもなって恥ずかしい。 「あははっ……トシくんそんなにはしゃぐと転んじゃいます……って遅かったですね」 「……バカな奴だよ。本当に」  女の子が注意したが、時既に遅し。見た目は大人になったけど……やっぱり中身はあの時と同じ。  初めて学校でチームを組んだ時と全く同じだった。 「居た居た! 智喜さん」 「はい?」  後ろから声をかけらる。この場に居るということは一般人では無く、業界人って事かな。  振り返って確認すると、どうやらディレクターさんの様だ。 「あの、月刊ミュージックの担当の新垣さんが打ち合わせ室に着ています。前にインタビューの件で伺ったはずと言っているので……ちょっと今でも良いですか?」 「あー……そうだった。皆、先行っててくれ。いつもの場所だろ?」 「もちろん! じゃあ待っているからな」  俺達はこの場で一時解散して、いつもの場所で再集合することにした。  
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