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放課後。
みんな学校が終わって帰れるという雰囲気の中、麻耶は教室内を見回して、一人の男子の姿を見つけると、軽く頬を染める。
それからすぐに視線を反らし、荷物を持って席から離れようとすると、一人の男子が麻耶の肩をトントンとたたいた。
「友哉くん?」
「三原さんまだノート出してないでしょ?俺、今日日直だからさ」
「あ、ごめん」
麻耶は急いでカバンからノートを出して友哉に渡した。
友哉はにこりと笑って「ありがとう」と言ってから戻っていった。
友哉のその姿を見送ってから、麻耶は急いで教室を出て行った。
校門を出ると、麻耶は自分の頬を手で覆う。
そして軽く熱くなっていることに気づくとため息をついた。
「あれくらいで照れてどうするの…」
そうつぶやいて、走って家まで帰っていった。
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