すれ違う愛

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ある日の夕方、麻耶は委員会の仕事で遅くなって一人で教室に残っていた。 もう大分日が暮れ始めるのが早くなっているので、早く帰ろうと荷物をカバンに入れているといきなり声がした。 「あっ、三原さん?」 教室のドアのところに友哉が立って麻耶の方を見ていた。 麻耶は驚いて友哉を見る。 「そっか、委員会があったんだね。おつかれ。俺は部活が早く終わったからさ。先生が腹いただって、うけるよね」 友哉は笑いながら自分の席についてすぐに荷物を準備していた。 麻耶は荷物をカバンに入れ終わって、友哉に何か話しかけようかと迷っていると、友哉がカバンを持って麻耶のところへ歩いてきた。 「どうせなら一緒に帰ろうよ。暗くなりそうだしさ」 笑顔でそう言う友哉に麻耶は微笑んでうなづいた。
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