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二日後の朝。
麻耶はいつもより遅く学校に着いたので、机の中へ急いで荷物を入れていたが、ふと友哉の机の方を見るとまだ友哉は来ておらず、違う男子が座っていた。
「いつもなら来ている時間なのに」と麻耶は思いながら、また荷物を入れていると、ガラガラと教室のドアが開き、担任の先生が入ってきた。
日直が号令をかけみんなが座ったところで、先生が真剣な顔で生徒たちをじっと見る。
「言いにくいことなんだが…、昨日の下校中に友哉が事故に遭ってな。すぐに病院に運ばれたらしいんだが…少ししてから亡くなったそうなんだ」
先生のその言葉で一気に教室内がざわついた。
その中でも「どうして?」という声が目立つ。
仲の良かった友達が一番とまどっていたが、麻耶もその中の一人だった。
『なぜ?ほんとに友哉くんは死んでしまったの?』
そんな疑問がぐるぐると麻耶の頭の中を回り、混乱していた。
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