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探索を開始してから30分が経つ頃、不意に仁が立ち止まった。
「どうしたの?」
「見ろ、あそこ」
仁が指差した先には人影が見えた。
「あれは女の子?」
司が言い終わるやいなや、仁はその人影に向かって駆け出す。
それに続き、司達も後を付いていく。
近づいて見てみれば、そこには白い肌に白い瞳、腰まで伸びる銀の髪の少女が倒れていた。
「おい、大丈夫か?」
仁はかなり焦った様子で彼女に声をかける。
しかし直ぐに彼女が目を開けた事により、その表情は不安から安堵へと変わる。
「貴方達……誰?」
「俺達は――「居たぞ!」」
仁の話は突然の声によって遮られた。
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