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「なぁ仁、あの人だかり放っといて良かったのか?」
仁と呼ばれる赤髪の男は藤村 仁(ふじむら じん)司の幼なじみだ。
因みに二人は同じG組だと解ったので、一緒に歩いている。
「別に構わねえよ、たいした事じゃねえし」
(あれだけ人だかり作っといてたいした事ねぇのかよ!?)
と司は内心でツッコミつつ、質問を重なる。
「んで、実際何だったんだ?」
「俺が話していた金髪の奴居たろ?」
「あぁ」
「そいつがさ、名家の長男らしくて反対から歩いて来た俺が道を譲らなかった事が気に入らなかったらしく、突っ掛かってやがったんだよ」
「ハハッ、それは災難だったな」
「全く、笑い事じゃねえぜ」
こうして話している内に二人は教室に着いた。
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