光と闇のCROSS

第二章 上村隼人

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　２３９９年１２月３１日、１００年に一度といわれたコンピュータ問題が発生するとニュースで話題になったこの日、上村隼人は、近くのゲームセンターで、今、はやりのバーチャルゲーム、『アイスクリームはいかがですか』に力を注いでいた。
　このゲームは、脳に装着されたモニターから映し出された映像を見ながら、手元にあるコントロール機を左右に動かし、アイスを作っていくって言うゲームだ。目の前に見えるキャラクターは自分の脳が作り出した架空のキャラクター。女の子が楽しめるゲームだと思われがちだが、最近では、男の子が、バーチャル店員の華奢な姿を見たいがために、遠くからやってくる人が多いようだ。