プロローグ

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 だが、地上では、闇が急速に強まっていた。見習い天使といえども、彼らの力にかなうはずは到底ない。 「どうすれば」  ジュジュはポケットに手を突っ込んだ。ポケットに入ってるの は、時代を行き来する事ができる時の砂と、天使なら誰でも持っている見習い用ステッキ、何でも包むことができるハンカチサイズの風呂敷のみで、後は、宅配便で送って貰うことになっている。  彼女は、その中から時の砂を取り出した。 「これさえあれば未来を変えられるかもしれない」
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