第一章 鈴村亮太

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 道端で会うなり、亮太と勇は口喧嘩となり、時には暴力を振るう時もあった。ただでさえ、ライバル同士だった亮太と勇は、権力を巡っての争いを絶えない。  そんな二人だから、推薦を巡っての戦いもままならないだろう。 「勇には絶対負けられねえ。絶対推薦をもぎ取って、勇をギャフンと言わせてやるんだ」  亮太はそう言って、力一杯、壁に向かってボールを蹴り上げた。 2  その時、ボールが方向をかえ、亮太めがけてやってきた。さすがの亮太も唖然とし、恐怖まで覚えるようになる。
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